東海労働金庫ディスクロージャー2024 CSR編
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オペレーショナルリスク金融機関は、リスクが現実のものとなった場合でも影響を自己資本の範囲にとどめ、預金者や市場に影響を及ぼさないことが求められます。東海ろうきんでは、直面する各種リスクを個別の方法で質的または量的に評価したうえで金庫全体のリスクの程度を判断し、金庫の自己資本(経営体力)と対照することによって管理する「統合的リスク管理」を行っています。具体的には、「信用リスク」、「市場リスク」のリスク量を計量し、「オペレーショナルリスク」は粗利益の15%をリスク量として、全体のリスク量が自己資本の範囲内に収まるように管理しています。RAFで見積もる合理的なリスク量により、リスク量を把握することをめざしていますが、現在は算出されたリスク量に包含して資本対比の対象としています。管理状況については常務会等において定期的に検証し、自己資本に対して過大なリスクをとることがないよう努めています。また、金融市場の急激な変化や不確実性に対応するため、一定のシナリオのもとで損失がどの程度想定されるか、定期的に、また時宜的なテーマで行うストレステストも重視し、問題点の把握と改善に努めています。信用リスク市場リスク流動性リスク風評リスク事務リスクシステムリスク情報資産リスク人的リスク有形資産リスクリーガルリスク与信先の信用状態が悪化して、貸出金や有価証券の元本や利息の回収が困難になり、金庫が損失を被るリスク。金利、有価証券等の価格、為替レート等の変動により、金庫が損失を被るリスク。予期しない資金の流出等により必要な資金が確保できなくなること、市場の混乱等により有価証券などの資産が通常の価格で取引ができなくなることにより、金庫が損失を被るリスク。金庫に対するネガティブな情報や認識が広まり、急激な預金流出が発生するなど経営に甚大なダメージを与え、金庫が損失を被るリスク。事務処理に伴うミス、事故、不正等により、金庫が損失を被るリスク。オンラインシステム等のコンピュータシステムの停止、誤作動等、システムの不備等により、金庫が損失を被るリスク。個人情報等、金庫の保有する情報資産が外部に漏えいすること等により、金庫が損失を被るリスク。職員の人事処遇や勤務管理上の問題、ならびに職場の安全衛生環境の問題に起因して、金庫が損失を被るリスク。地震・風水害等の自然災害や犯罪、または資産管理の瑕疵等の結果、有形資産が毀損し、金庫が損失を被るリスク。法令違反行為や、法律・会計制度・税制等の変更、各種契約にかかわる不備等により、金庫が損失を被るリスク。- 28 -■統合的リスク管理態勢■東海ろうきんの事業活動に内在するリスク

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