東海労働金庫ディスクロージャー2023 CSR編
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社会的責任と貢献活動ろうきんには、他の金融機関にはない独自の組織があります。それが、「ろうきん推進機構」です。各労働組合の代表者で構成された自主組織で、労働組合が取組む労働者の福祉増進活動や、組合員に対して行う日常の世話役活動の中から出てきたさまざまな意見や要望などをろうきんとともに議論し、ろうきんの経営政策、商品やサービスに反映させる組織です。東海ろうきんは、2020年度~2024年度の5ヵ年を第9期中期経営計画期間として、同期間における生活応援運動5ヵ年推進方針を推進機構とともに策定し活動を展開しています。2022年度は長期ビジョンである「伴(とも)に歩み 共(とも)に生きる 働く人た左から東副議長・森議長・足立副議長ちの生涯に寄り添い続ける福祉金融機関」を実現するために「生活設計」「生活防衛」の基本取組として財形貯蓄・エース預金のスリーアップ運動、「生活改善」の取組として、アンケートの実施やクレサラセミナーの開催、「生涯生活設計支援」の取組として資産形成セミナーの開催を「ろうきん推進機構」の主たる役割として掲げ活動を展開しました。今回も引続き、推進機構のトップである東海運営推進会議の森議長に、議長としての抱負、推進運動と課題、推進機構とろうきんがめざすべき姿についてインタビューしました。ろうきんの生い立ちは他の金融機関とは異なり「働く人たちが、お互いを助け合うために、労働組合や生協など、会員団体の出資によって設立された協同組織の金融機関」であり、世界で唯一の働く人たちのための金融機関となります。組合員がお互いに預金を結集し、そのお金を困っている人たちに低金利で貸し出す。こうした「相互扶助の精神」によって、多くの組合員の生活が守られており、ろうきんの存在意義であると考えています。しかし、ここ最近、相互扶助の考え方が会員・ろうきん共に希薄になりつつあるのではないかと感じています。財形やエース預金ではなく、投資信託への切り替えなど、預金と投資のバランスが大きく変わりつつあります。決して投資信託がダメではありません。「預金のみ/投資のみ」といった極端な考えではなく、ライフステージに応じた預金と投資のバランス(計画)が大切だと思います。東海三県のすべての推進委員長と連携し、推進委員の皆さんに、今一度、ろうきんの生い立ちを丁寧に説明し、相互扶助の精神につながるろうきん運動を推進していくことが大切だと考えています。推進機構とろうきんがめざす姿推進機構側は、ろうきん運動の基本である「組合員の生活応援運動(生活設計・生活防衛・生活改善)」の推進に向けて、さまざまな活動をRKK(ろうきん活動計画)に落とし確実に実践していく。ろうきん側は、その活動のサポートとしてキャンペーンやセミナーなど展開していく。推進機構とろうきんが「縦串と横串」としての機能を果たし合うことで、相乗効果が生まれ良質なサービスの向上につながり組合員の幸せづくりに貢献していく。そうしたカウンターパート機能の役割を常に発揮できる関係をめざしていきます。東海運営推進会議森 崇博 議長(三互労働組合 中央執行委員長)課題インターネット環境の進化が加速する中で、時代のニーズに合った“ろうきん運動”を推進していかなければなりません。その一環として、女性/若年層(営業担当者含む)を中心とした「ろうきんファンづくりプロジェクト」を立ち上げ、その中で出された声や考え方をまとめたうえで、いかに“ファースト口座から生涯にわたってろうきんを利用”してもらうことができるのか東海運営推進会議/地区運営推進会議の中で論議し、各会員の「RKK(ろうきん活動計画)」に反映していきます。そのスタートとなる1年にしていきたい。- 14 -今年度の抱負ろうきん推進機構の取組東海運営推進会議とは

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